先輩、かわいそう。山田君の理不尽な怒
りを受けちゃって。



でも──。



ちょっと、嬉しいかな、なんて。



だってその理不尽な怒りは、私の為なん
でしょう?



そう思うと、口元が勝手に緩んだのだっ
た。










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