いつまでも終わった恋を引きずってるよ
うな女々しいキャラは、私には似合わな
いもん。
「別に、美姫がそれでいいなら良いけど
」
「だから、良くなかったら行かないって
ば!山田君も行くでしょ、朝練」
「……行く。」
呆れたように笑った私に、山田君もホッ
としたような表情を見せていて。
……想像以上に、心配させちゃったなあ
、と、ちょっと思った。
「美姫ーっ!レオレオー!おっはよー!
!」
部活に行くと、すでに準備万端な先輩が
、両手をブンブンと振りながら、私達を
迎えた。
おはようございます、という私の隣で、
山田君が不機嫌そうに眉を寄せている。
そして。
「おはようございます、無神経先輩。」


