【完】恋のキューピットは山田君!






ここなら沢山揃ってるしね、と言いなが
ら、ラッピングコーナーへと移動する私
と愛璃。



ラッピングかぁ……、と、目の前にあっ
た、ハート柄の袋を手に取った。



……可愛いけど、さすがにハートって恥
ずかしい。



私が先輩にハート柄の袋を差し出すとか
……わぁ、想像しただけで吐きそう。



というかケーキだから、こんな小さな袋
じゃ駄目だよね……。



ふと、愛璃はどんなのを選ぶんだろうか
と、愛璃の方を向くと、愛璃はケーキ用
の箱を見ていた。



へえ、そんな箱もあるんだ。



厚紙で作られているそれは、どうやら自
分で組み立てるらしい。



柄も、シンプルなモノから、可愛いモノ
まで沢山ある。



「私はこれにしようかなーっ」