愛璃は確か、お菓子作りとか得意だった
気がする。
毎年チョコレートくれるし、愛璃ほんと
に可愛いしそれで料理も出来るとか女子
力高い。
「ああ、美姫の友達か。いいじゃん、そ
うしなよ」
「うん、そうするわ」
そして、翌日の放課後。
「じゃあ美姫ちん、行こっか!」
帰りのSHRが終わると、ニコニコした
愛璃が私の席までやって来た。
そんな愛璃に、うん、と頷いてから、通
学鞄を肩に掛ける。
昨日あのあと、愛璃に「バレンタインの
チョコレートを一緒に作りたいんだけど
」とメールで言うと、すぐにオッケーの
返事が来た。
そして早速、材料集めからしてくれる事
になったのだ。
「部活は休むって言ったー?」
「うん、ちゃんと言っておいたよ」


