どうしよう。どうしよう。
まさかこんな速攻で居なくなるとは思っ
てなかったから、セリフが何もない。
本当なら、もっと動いてから山田君が居
なくなって、「もうここまで来たし、折
角だからこのまま遊びません?」って誘
うつもりだったのに……。
これじゃ余裕で解散できちゃう位置だよ
!
どっちかっていうと「じゃあ解散しよう
か」っていう流れのシチュエーションだ
よ!
解散だなんて言われたらどうしよう、と
頭を抱えていると。
「なにしてんの美姫。行かないの?」
と、さも当たり前かのように言ったから
、思考が一瞬停止してしまった。
「……えっ!二人だけでもいいんですか
!?」
「うん。別にこのあとの予定だってない
し。遊ぼうよ」
「は、はい……!」


