あれから、何事もなく部活は無事に終わ
り、現在自分の部屋。
そこで、そう山田君に訴えると、山田君
は迷惑そうに顔を歪めた。
「つか、俺だって気に入られたくて気に
入られたわけじゃねーし」
「なにそれ自慢!?ムカつく~っ!」
「いや、違うから。」
気に入られたくなくても気に入られちゃ
うとかズルい。セコい。
私にも分けてほしいよ、その才能。
「案外最大のライバルって山田君なのか
も……」
じとーっと山田君を見ながらそう言うと
、山田君は、やめろよ、なんて言うけど
、本当に。
だって先輩、女の子に告白されても全然
相手にしないし、そういう浮わついた話
、聞かないし。
先輩が一番なついてるの、山田君だし。
……でも、不思議なんだよね。


