せっかくのクリスマスなのに、そんなの
悲しすぎる~っ!
「せ、先輩っ!」
意を決してフェロモン先輩に声を掛ける
と、ものすごい勢いでこちらを向いた先
輩。
その勢いの良さに、思わず後ずさる。
「なに?どうしたの!?」
「あ、あの……。今度埋め合わせするん
で、クリスマスは……私に譲ってくれま
せんか?」
すると、瞳の奥をキラリと光らせるフェ
ロモン先輩。
「それは……埋め合わせに私とデートし
てくれるってこと?」
「せ、先輩がそう望むのなら……」
そう言うと、先輩はニヤリと笑い。
「いいわ。王子の願いだもの、断ったり
しないわ。その代わり、デートの時は…
…ふふふ…」
と怪しいセリフを残して、去っていった
。


