本気で意味がわからない、というように
首を傾げる山田君。



「あのね、外国じゃどうかは知らないけ
ど、日本人はこんなイタズラには騙され
たりしないよ」




むしろ、警察に通報されちゃうかもよ。
変な人が居ます、って。



だけど山田君は、私の言葉を聞くと、心
底面倒そうに顔を歪めた。



え、ちょっと傷付くんですけどその表情
……。



「……なに。まだ信じてくれないわけ?
俺があんたのキューピットだって」

「だって信じられる要素が一個もないん
だもの」



全く現実味が無さすぎて、悪いけど、山
田君、今の私にはただのイタイ子にしか
見えないです。




「どうしたら信じてくれるわけ」

「もっと天使っぽい所とかないの?」



洋服とか全然天使っぽくないじゃん。