「まさかあの、俺の名前は山田!って奴
?」
「そうそう。」
「あんなふざけた自己紹介があるか!」
あれから。
道端で立ち話っていうのもなんだから、
近くの公園にやって来た私達。
だけどどうしよう。
山田君と、全く意志疎通が出来ません。
「ふざけたって言われても……。あれは
父さんが考えた自己紹介だし」
「身体で迫ってこいっていうのも?」
「あ、それは俺だけど」
お父さんに言われた時点で、あんなテン
ションの高い自己紹介なんかあり得ない
って気付こうよ。
ていうかなに?父子揃ってイタズラ好き
なの?
「山田君、ハロウィンもエイプリルフー
ルもまだまだ先だよ」
「何いってんの?」