たこ焼きにタピオカジュースにクレープ
。それに、他にも諸々……。



到底一人分とは思えないような量を、先
輩はペロリと平らげた。



まったく、こんな細い体のどこにそんな
量が入るんだか……。



「美姫は食べないの?」

「いや、もう食べましたし」



先輩が食事に夢中になってる間に、ゆっ
くりとたこ焼きを食べましたし。



先輩はお腹いっぱいだとか言いながらも
、累計三つ目のクレープを口に運んでい
る。



ほんと、これで太らないんだから嫌味よ
ね、なんて先輩を見つめながら心の中で
苦笑していると。



「ん?美姫も食べる?」


と、ズイッとクレープを差し出してきた
から、思わず目を見開いた。



え、だってそれ、今まで先輩が食べてた
わけで……。