【完】恋のキューピットは山田君!






それから……。



「なんかお姫さまみたいだな」



なんて言われた時は、嬉しすぎて泣きそ
うになった。



先輩にいってもらえると、なんでこんな
に嬉しくなっちゃうんだろう。



私、単純すぎ……。



「……先輩も、カッコいいですよ」

「ん?俺はコスプレしてないけどね」



もういいや。


この文化祭で、先輩との距離を縮めよう
と意気込んでたけど──もういい。



こうして先輩と居られるだけで、私は十
分幸せだから。



「──とりあえず、昼飯食わねぇ?」



もーすっげー腹減ったんだけど、なんて
言いながらそう訊いてきた先輩。



そういえば、私もまだお昼を食べてない