綺麗だと言われることはあっても、可愛
いとかお姫様みたいだとかは言われたこ
とがなくて、ビックリした。
というか、"お姫様"なんてガラじゃない
って、どこかで諦めてたけど──……。
「……ありがとう」
どうしよう、すっごい嬉しい。
嬉しくて思わずそう微笑むと、それまで
もほんのりと頬を染めていた女の子達が
、更にぴゅーっと顔を真っ赤にさせた。
そしていきなり……。
『私のお嫁さんになって下さい!』
と全員そろってそう言ったので、目をぱ
ちくりさせてしまった。
お、お嫁さん……?
「え!?いやいやだって女の子同士だし
……!」
そりゃあ女の子は嫌いじゃないけど、さ
すがにそういう対象には見れないと言う
か、なんて思っていたら。


