【完】恋のキューピットは山田君!






「解決にはなってんだろ。俺が頼めば、
絶対にシフトの融通は利くし」

「……どこにそんな根拠が──」

「俺がニコニコして女に言えば、まず、
俺の頼みを断る女は居ねぇよ。この数日
でわかった」



キラリ、と瞳を光らせてそう言う山田君




え、嫌味?


俺は美少年だから女は皆言うこと聞くっ
て言いたいの?



……ナルシストか!!



「山田君……ちょっと顔がカッコいいか
らって……」

「自分の顔を有効利用して、何が悪いん
だよ」



少し不機嫌そうにそう言う山田君。



……うーん。そこまで開き直られると、
なんとも言えないんだけど……。



──てなわけで。



翌日、先輩にシフトの予定を聞くと、な
んと丁度同じ時間帯で。