だけどそんな私の気持ちとは裏腹に、山
田君はとても冷めた視線を投げてきた。
「……お前、それただの礼儀正しい後輩
だろ」
「うっ……」
ズバリと痛い所を突かれて、思わず呻く
。確かに、何の事情も知らない人からみ
たらそうかもしれない。
でも普段の私と先輩の関係からしたら、
天変地異が起こったんじゃないのかって
くらいの出来事なんだ。
だって実際、私が自分から先輩に挨拶し
たら、先輩驚きすぎて目を見開いて固ま
ってたもん。
だけどそれを言うと、山田君は哀れむよ
うな眼差しを向けてきた。
「部活での美姫と大川のたち位置がわか
って俺は哀しいよ。……お前、女に見ら
れてねーだろ」
「くっ……!」
さっきからグサグサと、山田君の言葉が
痛い。
そんなことないって反論したいのに出来
ないのは、山田君の言うことが正しいか
ら。


