【完】恋のキューピットは山田君!





目をクワッと開くと、そう言ってきた愛
璃。



「ほら、愛璃は体が細いから……」

「美姫ちんに言われたくなーい!」



そう言うと、愛璃はいきなり私にガバッ
と抱きついてきた。



「ちょ、愛璃!?」

「くーっ!この無駄肉のない引き締まっ
た腰回り!うらやましいぞこのやろー!


「あ、愛璃落ち着いてって」



愛璃は部活やってないんだし、それに女
の子はちょっとふくよかな方が可愛いに
決まってる。



ポンポン、と愛璃の頭を撫でると、愛璃
が私を見上げた。



そんな愛璃に、私は微笑んだ。



「私は引き締まった女の子より、愛璃み
たいに女の子っぽい柔らかそうな女の子
が好みだけどな」



ていうか愛璃も十分痩せてるしね。