……いや、違うな。
この先輩が居るだけで、ここが平和な訳
が無かったんだった……。
相当山田君が珍しいのか、うろうろと山
田君の周りを動きながら、山田君を観察
している先輩。
そして先輩は、ある程度山田君を観察し
終えると、ニカッと笑った。
「じゃあこれからヨロシクな!」
そう。
本日、我が弓道部に、金髪碧眼の美少年
が仲間入りしたのです……。
しかも。
───ストンッ……。
「おぉー!レオン凄いじゃん!またど真
ん中!」
ど真ん中に突き刺さった矢に、感嘆の声
をあげる先輩。
しかも──山田君、弓道の素質ありすぎ
る。


