それから数日たったある日。



「ごめんね。美緒。ちょっと一緒に帰れない。」



愛香が言った。



珍しいな。どうしたんだろう?




「うん。分かった!」




私はそう言って、1人で帰った。







帰り道を歩いていると、




「あれ、市川?1人か?相方はどうした?」




「………尚人くん?」




そう。それは同じクラスの相川尚人(あいかわ なおと)くんだった。



「あれ?なんか暗いな。とうかしたか?」




「ううん。なんでもないよ?」




私は、笑ってそう言った。




「そうか?」




「うん!!ありがとね………」




「なんかあったら言えよ?」




そう言われ、その日は別れた。




尚人くん………か………