すると彼女はさっきのようにちょいちょいと指で私をこっちに来いというジェスチャーをした。 「座って。話がしたいの」 そう言って雪村さんが座っていた席を指差す。 断ることもできないので、素直に座るとまだ暖かさが残っていた。 それに少しだけ頬を緩める。 「ねぇあなた名前なんていうの?私は神崎結海。生物科の三年生よ」