「……お前はいつだ?お前の誕生日には部屋いっぱいのくさやを送ってやる」

「牡牛座が出る頃だよ。あとそれ本当にやめてほしい」


想汰はふんと鼻を鳴らして時計を腕にはめた。

それをしばらく眺めて軽く腕を振ったあと、少しだけ表情を緩める。

ふいに


「おーいっ!すば……る…、と滝…さん」

テラスのドアから水谷が顔を覗かせた。

水谷は昴を見てパッと表情を輝かせたあと、想汰を確認して嫌そうな表情をする。