それからクク…と小刻みに肩を揺らす。 「…お前…変わった。いや、吹っ切れたんだな」 「…まだ完全にとは言えないんだ。だから想汰さん、オレは結海の遺体を探す。 それが腐乱死体でも魚に食い散らかされた死体でも構わない。 会って結海は死んだという証明をしたいんだ」 「………そうか」 前を向きはじめた友人を、想汰は眩しそうに眺めた。 「…確かに俺の考えてることなんざ馬鹿らしい。俺が信じたいものを信じればいいだけだ」