想汰はおもむろに立ち上がり、ポットからコップに熱いお茶を注いだ。 「明けましておめでとう」 眼前に差し出されたコップと台詞に、昴はキョトンと目を丸くしたがおずおずとそれを受けとる。 「……明けましておめでとうございます」 想汰は再び椅子に座り、お茶を飲む。 「で?なんの用だ」 突き放すような言い方だが、昴は「うん」と頷き言葉を続けた。 「想汰さんと、持論を酌み交わそうかと思って」