「だからね、昴。明日は船で海に出ましょう!私が泳いでるから、昴は船で魚でも釣ってなさい!」 「……魚釣りなら、父親と一回くらい」 「………あなたのお父さんってどんな人なの?漁師?」 「………………」 昴は考え込むように黙ってしまった。 こうなった昴は自分なりの結論を出すまで絶対話さない。 私ははぁ…とため息をついた。 「とにかく、明日は昴も海に出るのよ」 「…わかった」