ホテルへ帰ったあと、私は昴に提案した。


「ねえ昴、あなたも楽しんでよ。私だけが楽しんでも意味がないわ」

「でもオレ…泳げないし。結海が楽しんでる姿見るだけで、十分だよ」


「それじゃダメなの!私と将来結婚するなら、スキューバダイビングは絶対よ!」

「け、結婚て…気が早くない?」


案の定昴は真っ赤になった。

いえいえ、もう成人済みなんだからそんなに遠い話じゃないわ!

私は婿入りするって絶対決めてるから、絶対家には帰らない。

どうせ帰っても昴が嫌な思いするに決まってる。