けれど幸せというのは長くは続かないもの。
私はそれを身をもって理解しているつもりだった。

けどまさか、あんなに早く訪れるとは思わなかったの。


大学の長い夏休みの日、私は昴と共にちょっとした旅行に出た。


昴は泳ぐどころか海にえ来たことがないようで、私は少し、いやすごく残念だけど一人で泳ぐことにした。

昴は浜辺でじーと観察するように私の泳ぎをガン見している。


少し恥ずかしい…。

けどそれを言うときっと彼は赤くなって慌てるに決まってる。

それは面白そうだけど、あとがややこしい。