船全体がきしむような音がしたあと、想汰たちは宮野に連れ込まれるように救命ボートに乗り込んだ。 そのから数分後、船は沈んだ。 ロープを握る手に自然と力が入る。 すると、ロープにわずかな手応えがあった。 まるで向こうから引っ張ってるような。 「!宮野さん、手伝ってください」 想汰はぐっとロープを引いた。 確かに何かに引っ掛かってる感じがする。 宮野も手伝うと、茫然としていた亜希子の瞳に一縷の希望が生まれた。 しかし