そこには、どこからともなく現れた『腕』が水谷の左腕をがっしりと掴んでいた。 (!?ギャァァァァァ!!なんだこれ?!離せ!離れろぉぉ!!) 水谷は半狂乱になりながらブンブンと水の抵抗を受けながら腕を振り回す。 だがその『腕』は強い力で水谷を掴んでおりまったく振りほどけない。 抵抗を諦め、若干涙目になりながら『腕』を凝視しているとあることに気づいた。