「!?」

勢いに呑まれ、水谷はついロープを話してしまった。
さらに最悪なことに、昴の腕に巻き付いていたロープはもとから緩かったのか解けてしまう。


「まっ…ガッ!」

遠くへ漂ってしまったロープに思わず水谷は口を開いた。

とたんに肺に海水が満たされ、意識が遠くいてくのを感じる。

こんな所で気絶してしまえば、確実に昴もろとも溺れ死んでしまうだろう。