「俺はお前が嫌いだ。 結海と最初に会ったのは俺なのに、一番近くにいたのは俺なのに。結海はお前を選んだ。 いや…そこはいいんだ。結海が誰と結ばれようと、結海が幸せならそれで。 なのに…なんで、なんで結海を死なせた!?」 「ぁ…」 言葉が喉に突っかかって、うまく発せられない。 呼吸困難にも似たその感覚は、確実に昴から冷静な判断力を奪っていった。 それを対して水谷は決壊したダムのように、次々と言葉を吐き出す。