そうして改めて昴は眼下に広がる廊下を見やる。 そしてやっと、今まで心中にあった違和感に気づいた。 「…あ、れ?」 壁がやけに高くて、天井に扉がある。 床であるはずの場所にも扉があり、ちょうつがいが天井から揺れてるのを見て、疑問が確信に変わった。 「まさか……横転してる?」