「今みたいな行動…?」 想汰が胡乱げにおうむ返しすると、水谷はくるりと体ごと振り返った。 その手にはボウガンが握られていた。 「ッ!!」 「ああ…大丈夫だって。人に向けるつもりはない。今のところな」 「でも、もしかしたらやるつもりか」 「非常事態はな」 その時、ぐらりと船体が大きく右に傾いた。