「いえ、行きましたが誰もいませんでした」 「そうか…。………って、え?男子トイレに行ったの?」 「はい。少しドアから覗いただけですけど」 昴は彼女の意外なアクティブさに瞠目した。 普通嫌がるものではないか? 中高の女子はトイレという場所事態嫌がっていた記憶があるのに。 「そ…そう。これからまた食堂に戻る?」 「……そうですね。もしかしたら、戻ってるかもしれませんし、会長が」