キケンなアイツとの生活

でも、こんなにドキドキするのは、冬弥さんに惹かれているから…?惹かれ始めてる…?でも、蒼甫のこと考えるだけで胸が苦しくなるよ?わたしは、誰が好きなの?


「愛梨?」
「…っ、イヤ、だから…」
「だから、どうして?理由あるんでしょ?」


理由はあるよ…。冬弥さんに抱きしめられたくない理由なら…。


「だって……」
「うん、なに?」
「やっぱいい、だって言ったって仕方ないことだもん」
「それは、オレが決めることだよ」
「………」


これは逃げられない気がする。しつこそう、言うまで寝かせてもらえない気がしてきた…。でもイヤなんだよ、あまり言いたくないんだよ…。


「……汚い、から」
「は?オレが?」


冬弥さんは、自分のカラダを隅々まで見始めた。べつに、カラダが汚いわけじゃないんだけど…。わたしの言い方か…。


「冬弥さんのカラダじゃなくて、その手…」
「手?……どこが汚い?」
「……その手で、触ってきた手はイヤ……」
「触る……?あー、こないだの電話か」


そう。わたしがイヤなのは、こないだセフレの話。そんなオンナの人を触った手で、正直抱きしめられたくない。わたしまで穢れそう。


すると冬弥さんは、おしりポッケから携帯を出すと、なにか操作をし始め、わたしはそれをただ見つめていた。