家に帰るとすぐに、ごはん支度に取り掛かった。お手伝いしたいというわたしに、嫌な顔ひとつせず、笑顔で頷いてくれた千夏さん。
「あのね、千夏さん…」
「んー?」
あとは焼くだけのハンバーグ。フライパンを出して用意する千夏さんに、思いきって声をかけた。
「パパがね、オーブンは危ないからって、ずっと使わせてもらえなかったの…」
「えぇっ!?オーブンが危ないって…楓太もよっぽど過保護ね」
苦笑した千夏さんに、わたしも同じく苦笑した。ホントに、なにが危ないのかサッパリわかんない。ピッて、押すだけなのにね。
「それでね、オーブンでハンバーグ焼いてみたいなって…」
ママがいつも、オーブンで焼いてくれてたハンバーグ。けれど、ママがいなくなってからは、ずっとフライパンでハンバーグを焼いてたから、正直すごく恋しかった。
千夏さんがいるのに、こんなこと言うべきじゃないって分かってる。
分かってるけど、やっぱり食べたいんだ。ママのハンバーグが。
「うん、いいよ。じゃあ、オーブンで焼こうか!」
「ホントっ!?」
「あのね、千夏さん…」
「んー?」
あとは焼くだけのハンバーグ。フライパンを出して用意する千夏さんに、思いきって声をかけた。
「パパがね、オーブンは危ないからって、ずっと使わせてもらえなかったの…」
「えぇっ!?オーブンが危ないって…楓太もよっぽど過保護ね」
苦笑した千夏さんに、わたしも同じく苦笑した。ホントに、なにが危ないのかサッパリわかんない。ピッて、押すだけなのにね。
「それでね、オーブンでハンバーグ焼いてみたいなって…」
ママがいつも、オーブンで焼いてくれてたハンバーグ。けれど、ママがいなくなってからは、ずっとフライパンでハンバーグを焼いてたから、正直すごく恋しかった。
千夏さんがいるのに、こんなこと言うべきじゃないって分かってる。
分かってるけど、やっぱり食べたいんだ。ママのハンバーグが。
「うん、いいよ。じゃあ、オーブンで焼こうか!」
「ホントっ!?」

