疑いの目を向けると「あー」と、冬弥さんは言って、そしてフと笑った。


「ナミはオンナの子だよ。だけどオレの彼女じゃないよ」
「は、い…?」


ナミさんは、女性…。だけど、彼女ではない。でも、これからシに行く…?ダメだっ!わたしには住む世界がチガいすぎて、ワケわかんないっ!!


「だーかーら。ただのセフレ。わかった?お子様の愛梨ちゃん?」
「セっ……」


それ以上わたしの口からは、なにも言えなかった…。次元がチガいすぎる…。


「あれ。お子様の愛梨ちゃんには、刺激が強すぎたかなー?」


強すぎるなんてもんじゃないっ。なんかそれを通り越して、気持ち悪いとさえ思ってしまう。そう思ったら、この手すらイヤになる。


「愛梨…?」


無言で頭の上に置かれた手を振り払った。


「あ。その目。軽蔑するような目してる」