なんで行ってほしくないとか、わたしが思わなきゃ……あー、もうっ!!なんでこう、心乱すかな、この人はっ!!
「なーんだ。愛梨が行ってほしくないって言うなら、やめたのになぁ」
え、なにそれ…。だって、彼女でしょ…?だ、だって。シ、シたくなるとか言ってたし!!
「な、なんですかソレ。普通、妹より彼女を優先するでしょっ」
「ん?彼女?なんの話?」
「は?」
え、さっきの電話って女性だったよね…?え?まさか相手の人、実は男性っ!?いや、でも〝ナミ〟って呼んでたし…。
「こーら。なに変な妄想してんの」
ポフッと冬弥さんの大きな手が頭に優しく落ちてくる。
「……っ、」
やっぱりこの手だけは、好き…だ。
「だって…ナミって…女性、ですよね?」
「なーんだ。愛梨が行ってほしくないって言うなら、やめたのになぁ」
え、なにそれ…。だって、彼女でしょ…?だ、だって。シ、シたくなるとか言ってたし!!
「な、なんですかソレ。普通、妹より彼女を優先するでしょっ」
「ん?彼女?なんの話?」
「は?」
え、さっきの電話って女性だったよね…?え?まさか相手の人、実は男性っ!?いや、でも〝ナミ〟って呼んでたし…。
「こーら。なに変な妄想してんの」
ポフッと冬弥さんの大きな手が頭に優しく落ちてくる。
「……っ、」
やっぱりこの手だけは、好き…だ。
「だって…ナミって…女性、ですよね?」

