「あ、そうなの?なーんだ。ついに愛梨にも春がきたと思ってたのになぁ」
そう言って、蒼甫はクチビルを尖らせる。
わたしだって春きてほしいよ…。
でも、無理なんだもん。
こんなにスキなのに、伝えられない…。
「あ、はじめまして!オレ、トナリに住んでます田中です!愛梨とは幼なじみで、」
「森永です、どうも」
車を停めてヌッ、とわたしのトナリに現れた冬弥さんに気付いた蒼甫が声をかけると、最後まで聞かず冬弥さんは挨拶をした。
どう見ても、無愛想で無表情なんだけど…。
「冬弥さん、これからご近所さんになるんです。ちゃんと愛想よく挨拶してくださいっ」
「無理」
「なっ…」
そう言って、蒼甫はクチビルを尖らせる。
わたしだって春きてほしいよ…。
でも、無理なんだもん。
こんなにスキなのに、伝えられない…。
「あ、はじめまして!オレ、トナリに住んでます田中です!愛梨とは幼なじみで、」
「森永です、どうも」
車を停めてヌッ、とわたしのトナリに現れた冬弥さんに気付いた蒼甫が声をかけると、最後まで聞かず冬弥さんは挨拶をした。
どう見ても、無愛想で無表情なんだけど…。
「冬弥さん、これからご近所さんになるんです。ちゃんと愛想よく挨拶してくださいっ」
「無理」
「なっ…」

