キケンなアイツとの生活

顔、近いよっ!


ってか、そのイケメンヅラ心臓に悪いって!!


気付かれないように、ユックリ深呼吸をする。


すると冬弥さんは、わたしからスッと距離を取った。


そして、一言……。


「まぁ、これから時間はたっぷりあるんだし、ユックリ聞いていけばいいか」
「………」


なんかすごい、こわいんですけど…。


なにも言えないわたしに気付いてるのか、気付いてないのか冬弥さんは車のギアを入れ、また車はユックリと家に向かって走り出した。


「この角を曲がって、三軒目が家です」
「あー、ここ?」
「はい」


なんとか、わたしのナビで着いた我が家。


一秒でも早くこの人と一緒の空間にいたくなくて、そそくさと車から降りた。