キケンなアイツとの生活

スーパーの駐車場にあったら、間違いなく避けて駐車しちゃうようなそんな高級車…。


そんな車に、今わたしは乗っている…。


「愛梨って、彼氏いないの?」


ユックリと細い道路を走る冬弥さんは、目だけコチラに寄越してきた。


「そんなの冬弥さんに、」
「ねぇ、どうなの?」
「………」


さっきのように、ニッコリ微笑む冬弥さんにまたなにも言えなくなる。


「いるの?いないの?」


で、結局…。


「……いませんけど」


言ってしまった…。


「へぇ~。そうなの。じゃあ、スキなオトコの子はいるの?」
「は?」


彼氏がいる、いないまでの質問はまだわかる。


けど、スキな人って!?