わたし、千夏さんの気持ち考えないで言っちゃった。


迷惑だったかな。


ママとの思い出のレストランに誘うなんて、もっと考えればよかった。


「嬉しいわ」
「え?」
「愛梨ちゃんと、愛梨ちゃんのママの思い出のレストランに一緒に行けるなんて、とっても嬉しい」


千夏さんは、笑顔でそう言ってくれた。


だから、わたしも自然と笑顔になる。


だけど、それをブチ壊したのはこの人だ。


「ねぇ、愛梨。オレも行っていい?つか、行く。いや、むしろ二人で行きたいなぁ」
「はい?」


いや、まだ一緒に行くのは百歩譲って許す。


けど、二人でって!!


ゼッタイに、イヤだ!!