そして一度出て行こうとしていた冬弥さんが、振り返ると、わたしに近付いてきた。
「これ、ごはんのお礼ね?」
「…っ、」
それは、触れるだけのキス…。リビングに親がいるのに、秘密のキスみたいで、またわたしの心臓がバクバクしていく。
「じゃあ、今度こそ行ってきます」
「……うん」
そうして、冬弥さんは仕事へと行ってしまった。
「愛梨ちゃん?冬弥、なんだったのー?」
「ち、千夏さんっ、」
ずっと玄関を見ていたわたしが、なかなか戻らなかったのを千夏さんが心配して様子を見に来てくれたんだけど…。
「って、愛梨ちゃん顔真っ赤…」
「えぇっ?!」
「あの子、なんかしたでしょ」
「い、いえっ、あのっ、」
「大丈夫、楓太には聞こえないわよ?」
って、そういう問題じゃないんですってば…!そ、そんなキスされました、なんて報告できるわけないよ!
「まったく、あの子はホントに…」
「………」
「愛梨ちゃん、気を付けてね?」
「な、なにをですか…」
「避妊だけは、きちんとするのよー?」
「は?ちょ、千夏さんっ?!」
「これ、ごはんのお礼ね?」
「…っ、」
それは、触れるだけのキス…。リビングに親がいるのに、秘密のキスみたいで、またわたしの心臓がバクバクしていく。
「じゃあ、今度こそ行ってきます」
「……うん」
そうして、冬弥さんは仕事へと行ってしまった。
「愛梨ちゃん?冬弥、なんだったのー?」
「ち、千夏さんっ、」
ずっと玄関を見ていたわたしが、なかなか戻らなかったのを千夏さんが心配して様子を見に来てくれたんだけど…。
「って、愛梨ちゃん顔真っ赤…」
「えぇっ?!」
「あの子、なんかしたでしょ」
「い、いえっ、あのっ、」
「大丈夫、楓太には聞こえないわよ?」
って、そういう問題じゃないんですってば…!そ、そんなキスされました、なんて報告できるわけないよ!
「まったく、あの子はホントに…」
「………」
「愛梨ちゃん、気を付けてね?」
「な、なにをですか…」
「避妊だけは、きちんとするのよー?」
「は?ちょ、千夏さんっ?!」

