キケンなアイツとの生活

やっぱりこの二人、似てる…。そんなわたしに携帯をみせてくれたのは、すぐのことだった。その画面を見せてもらうと。


《愛梨が?ゼッタイ6時には帰る、だから食うな!》


と……。このメールを見て、わたしの頬が熱くなり、トナリでは千夏さんが笑っていた。


「じゃあ、肉うどんの具も作ろうか」
「う、うん」


千夏さんはすぐに切り替えが出来るかもしれないけど、こっちは切り替えが難しいよ…。と思っても、千夏さんの料理教室は着々と進んでいく。


「じゃあ、ゴボウを斜めに薄くスライスしようか」
「は、はぁい」


今度は洗ったゴボウを斜めに切っていく。たくさんあったほうが美味しいからと、二本も切ったらホントにたっぷりになった。


「じゃあ、豚肉も切ろうね」
「細切れなのに?」
「うん、ほら見て」
「なるほど」


細切れの肉を一枚取ると、意外と一枚が大きくて。千夏さんが言うには、少量のお肉でも細かく切れば、みんな均等にお肉が行き渡るそうで、納得してしまった。


「はい、じゃあ。フライパンに油と、生姜入れて、生姜がパチパチしてきたら、お肉もゴボウも入れちゃおうね」
「うん」