「じゃあ、シュウマイから作ろうか？」
「うんっ。わたし、シュウマイって作ったことない…」
「大丈夫よ、とってもカンタンだから」


あれから、学校を休んでるわたしは一緒に買い物は行けないからと、留守番をすることになり、千夏さんが帰ってきて、お昼ご飯を食べてから、作ることになった。


「じゃあ、玉ねぎみじん切りしてくれる？半分でいいわ」
「はい」


千夏さんに言われた通り、玉ねぎのみじん切りを開始する。ホントはちょっと苦手だけど、冬弥さんの喜ぶ顔が見たくて、涙にも耐え、どうにか切ることができた。


「じゃあ、ボウルに玉ねぎを入れて、片栗粉まぶそうか」
「はぁい」


玉ねぎだけをボウルに移し、片栗粉を入れて、手で混ぜる。


「じゃあ、次ね。チガウ、ボウルに豚ひき肉入れてね」
「はい」
「ここに、味付けをします」
「ここで味付けするの？」
「そう。そうしたら、そのままでも食べれるのよ？」


へぇー、知らなかった。でも、千夏さん曰く、味付けするのは千夏さんのやり方で、こういう作り方が主流ではないと教わった。


「醤油と砂糖は同量ね。で、ごま油はその半分よ」
「はい」
「鶏がらスープの素も入れちゃおうね。これは、あまり入れ過ぎないようにね。あとは、生姜」
「へぇー、こういう味付けなんですね」


あとは、捏ねて玉ねぎも入れてさらに捏ねるとタネの出来上がりらしい。思いのほか、カンタンでビックリした。