『落ち着いた…?』
「……ん、」
『なにがあった?てか、雨の音すごいけど、まさか外にいるの?!』
「うん……」
『うん、って!外どしゃ降りだよ?!』
「だってぇ…!!」
また滝のように溢れる涙。電話越しでも、優ちゃんが困惑してるのが分かった。
「蒼甫がっ、」
『うん、蒼甫くんがどうした…?』
「彼女とっ、並んで、歩いててっ、」
『ツラくなっちゃった?』
「んっ、優ちゃんっ、苦しい…!苦しいよぉ…!!」
泣き叫ぶわたしに、優ちゃんは電話越しで「うんうん、ツライね…」と、何度も言ってくれた。
『でも、愛梨。お家帰らないと。雨だってヒドイし、心配されてるんじゃない?』
「……かも、」
パパはまだ仕事だけど、きっと千夏さんはいるはず。たぶんだけど…。もし千夏さんが家にいたら、わたしが帰ってこないのをスゴく心配してるかもしれない…。
『ねぇ、愛梨』
「……うん」
『冬弥さんに電話してみたら?』
「え……冬弥さん?…ダメだよっ、仕事してるもんっ、」
『だけど、わたし愛梨が心配だよ…』
「優ちゃん……」
でも冬弥さん、今日は迎えに来れないって言ってたから…。きっと忙しいんだと思う…。でも優ちゃんにこれ以上心配はかけたくないし…。
「優ちゃん…。頑張って、家に帰ってみる…」
『愛梨…。大丈夫?』
「ん、今度こそ帰ったら連絡するね」
『……分かったよ』
そうして、わたしは優ちゃんとの電話を切った。
「……ん、」
『なにがあった?てか、雨の音すごいけど、まさか外にいるの?!』
「うん……」
『うん、って!外どしゃ降りだよ?!』
「だってぇ…!!」
また滝のように溢れる涙。電話越しでも、優ちゃんが困惑してるのが分かった。
「蒼甫がっ、」
『うん、蒼甫くんがどうした…?』
「彼女とっ、並んで、歩いててっ、」
『ツラくなっちゃった?』
「んっ、優ちゃんっ、苦しい…!苦しいよぉ…!!」
泣き叫ぶわたしに、優ちゃんは電話越しで「うんうん、ツライね…」と、何度も言ってくれた。
『でも、愛梨。お家帰らないと。雨だってヒドイし、心配されてるんじゃない?』
「……かも、」
パパはまだ仕事だけど、きっと千夏さんはいるはず。たぶんだけど…。もし千夏さんが家にいたら、わたしが帰ってこないのをスゴく心配してるかもしれない…。
『ねぇ、愛梨』
「……うん」
『冬弥さんに電話してみたら?』
「え……冬弥さん?…ダメだよっ、仕事してるもんっ、」
『だけど、わたし愛梨が心配だよ…』
「優ちゃん……」
でも冬弥さん、今日は迎えに来れないって言ってたから…。きっと忙しいんだと思う…。でも優ちゃんにこれ以上心配はかけたくないし…。
「優ちゃん…。頑張って、家に帰ってみる…」
『愛梨…。大丈夫?』
「ん、今度こそ帰ったら連絡するね」
『……分かったよ』
そうして、わたしは優ちゃんとの電話を切った。

