キケンなアイツとの生活

翌朝。パパと千夏さんに会うのが、なんとなく気が引けた。でも避けたって、仕方が無い。これから毎日ごはん食べたりしなきゃいけないのに。


そんなわたしの部屋に訪れた人物は、冬弥さんだった。


「愛梨、入るぞ」
「っ、だから！入る前に言ってください！！」


相変わらず、ノックもせずに入ってくるサイテーなオトコ。


「大丈夫か？」
「………」


だけど、こうやって優しさを見せてくるから、戸惑ってしまう。


「…大丈夫」
「そっか、でも一応…」
「っ、」


そう言って冬弥さんは、わたしのカラダを抱き寄せ、ギュと抱きしめた。


「安心できた？」
「な、んで……」
「んー？きっと愛梨のことだから、母さんたちのとこに行きづらいと思ってんじゃないかな〜って。当たってるだろ？」


冬弥さんはそう言うと、わたしからカラダを離し、クスッと笑った。