表情は普段の顔つきだけど、どこか悲しそうな寂しそうな顔をしてる。 もしかしてあのこと? 毎年あたしのしてること? やがて伊織はあたしの方を向いた。 「…また今年もあそこで待つのか?」 ……やっぱり、そのことか。 あたしは何も言葉を発したくなくて、伊織に向けてニコッと笑った。 つまりはyesってこと。 あたしの表情を見て、伊織は困ったように微笑んだ。 伊織のその表情を見る度、あたしの胸がキュッと締め付けられるように痛くなる。