「…こないだはお前の立場が違ったから怒っただけ」
「……ん?どういうこと…?」
立場?
あたしの立場なんて、変わってないよ?
そもそも、あたしの立場ってなに?
わからない、という表情が顔に出ていたのか
滝くんはあたしに聞こえるようにため息をついた。
「今お前は、俺の彼女だろ」
「…………っ」
あ…これやばいやつ。
心臓……壊れそう。
機能停止!心肺停止!!即死!!!
やばい…なんか、泣きそう…。
照れているのか、滝くんの視線は教科書。
何事もなかったかのように、問題を解いてる。
「えっ、ってことは…彼女になったから…朝話しかけてもいいってこと…?」
心臓のドキドキが止まらないんだけど、どうしよう。


