だけど、別れようなんて言ったのは私だよ?


まだ好きだなんて…。


そんな…。


何度も圭吾にやり直したいって言われても断り続けたのに、そんなバカな話なんてないよ。


「…あんたはさ、なんで別れようなんて言ったの?」


美月にそう尋ねられて私は答えられなくなってしまった。


「咲良!」


同じチームの子に名前を呼ばれ、私の方にボールが来た。


そしてそのまま、美月の質問に答えられないままでいた。