何度でも

でも、思いとは裏腹に…。


歩いていた足が止まる。


そしてなんとも言えない感情が私を襲う。


…ダメだ。


ダメだよ…!


このままなんて、ヤダよ!!


無意識に私は振り返って階段を駆け上がって行った。


ずっと自分に言い聞かせていた。


圭吾を傷つけた私はこの想いを告げたりなんてしちゃいけないって。


圭吾の幸せを願わなきゃいけないって。


この気持ちも、消さなきゃいけないって。