何度でも

美月と仲直りができて私はひとまず安心できた。


また美月とこれまでのようにワイワイと話して、笑いあう、そんなことがまたできるようになってうれしかった。


だけど、そう思ったのも束の間、また私に悲しい出来事が起こるなんて…。




3時間目が終わったころだった。



美月がまた忘れ物をして他のクラスの子に借りに行って、帰って来るなり大きな声を出した。


「咲良…っ!」


私の肩をガシッと掴む。


突然の大きな声と、急に肩を掴まれたことに驚く。


「…ど、どうしたの??」


急いで帰ってきたのか少し息を切らしている美月に問いかける。


すると美月は息を整えて言った。


「…さっき教科書借りた子に聞いたんだけど…、