何度でも

ど、どうすればいんだろ…。


話しかけずにそのまま立ち去る?


でも、感じ悪いかな…。


だけど話しかけるとしても、なんて話せば……。


1人で焦っていると、圭吾の方から口を開いた。


「どうしたの、咲良?」


私がピクリとも動かずに圭吾を凝視していたからだろう、不思議そうな顔をしていた。


「…っあ、なんでも…ない。ごめん」


「そっか。咲良も先生に資料持って来いって頼まれたの?」


話、続けてくれるんだ…。


「ううん、逆。持って行っといてって…」


「ふぅん…」


久しぶり過ぎて、緊張がハンパない…。